過保護はやめよう

ダイエットは続いています。いま85kgの壁にぶち当たっているところです。いよいよ梅雨も明けました。明けたと思ったらとたんに真夏ですねー。みなさんいかがおすごしでしょうか。

こんな真夏の東京かと思えば、北海道の大雪山では登山客の凍死が相次ぎました。ご冥福をお祈りします。それにしても、ガイドは何をやっていたんでしょう…。最近世の中おかしいです。前からだと言われると身もふたもありませんが…

ワンステップ

昨夜「ワンステップ」という番組を見ました。結構お気に入りの番組です。といっても無頓着なものでいつ放送されるかよくわかっていないのですが…。偶然テレビをつけたら、その「ワンステップ」が始まるところで、今回は獣医のお話でした。

私は幼少の頃、巨大なコリーに育てられていたようで、遊び相手はそのコリーの子供たちだったという話です。思い返すと、いつも犬がそばにいました。大学受験時には「共通一次」の前日に、可愛がっていたダックスフント(ミニチュワではありません!!!)が死んでしまって、その犬の首輪をポケットに入れて「共通一次」を受けたなんていう記憶もあります。

酪農学園大学

そういえば数年前に、北海道の酪農学園大学の先生がBRAIN に来られて、いろいろお話を伺う機会を持ちました。「最近は大学も営業に来るんだなー」などと思いながら、1時間ばかりお話を伺い、1時間後には「酪農学園大学信者」になってしまったわけです。

意外なことに、獣医学部がある大学といっても、ほとんど実験動物がおらず、なかなか実習ができない大学が多いのが現状とのこと。酪農学園は、北海道にある広大な敷地の中に、他大学とは異なり、動物たちがわんさかいる。生産動物である牛や馬も実験動物としてたくさんいる。たまにはヒグマも森から出てくる。これは困るのですが…。

「さすらいの獣医」と呼ばれる私は、リヤカーに医薬品、医療器具を積み、愛犬のボーダーコリーを連れて、北海道の広大な原野を歩く。出産間近の牛がいると聞けば出産を助けに行き、足を折った馬がいると聞けばその命を救いに行き、生産動物である牛や馬のために予防接種をしに農場を歩き回り…。

なんて「動物のお医者さん」みたいな幻想に取り付かれてしまって…。「あー、高校の頃、この酪農学園の先生とお会いできたなら、自分の人生変わっただろうなー」となぜか悲しくなってしまいました。

キャリアデザイン学部ってなによ?

今の子供たちはいいなー。こんな情報が向こうからやってくるんです。私たちが学生の頃はそうではなかった。大学の学部と言えば、文系では法学部・経済学部・商学部・文学部・教育学部、理系では理学部・工学部・農学部・医学部が主流で、今はやりの経営学部なんてありませんでした。最近「キャリアデザイン学部」など意味不明な学部や「観光学部」などにお目にかかると隔世の感があります。

大学は新学部が増えてきたにもかかわらず、学生諸君はどうなっているんでしょうか? 将来やりたいこともわからず、ただ漫然と大学受験をしている生徒の多いこと…。「将来何になりたい?」と聞いても「……」という子供たちの多いこと多いこと。どうして、最近こうなっちゃんでしょうか?

情報は昔に比べて格段に豊富です。パソコンあけりゃ、情報はすぐ飛び込んでくる。学校が、しかも大学までもがわざわざ塾にまで来て説明もしてくれる。学校説明会だなんて、私など一度も行ったことありませんでした。受験の時に初めてその学校にお目にかかる、そんな時代でしたよ。

ちょっと過保護じゃありません?

最近思うこと、子供を過保護にしすぎている。親だけでなく世間一般、みんな子供を過保護にしていますよ。中学生の子供の運動会や部活に親が行くなんて、私には考えられない。だいたい親なんか、他人の見ている前でそばに来ないでもらいたいと思っていました。まあ、私の場合は、親にいつも怒られていたので逃げまくっていたからそう思っていたんでしょうが…。

それはおいといて、子供に対する過保護社会が、子供の依存心を高め、自立心を奪ってきたと思っています。その結果、自分の将来を真剣に考える子供が少なくなったのではないでしょうか。

塾に行けば自動的に学力がつく???

面談していても「入れるところに入れればいいです」という話が多く出ます。以前、「塾にくれば勉強できるようになると思っていた」とまったく家庭学習をしなかった高3生がいました。

いくらお金をかけて塾に行っても、家庭教師をつけても、自分で必死に勉強しなければ、力がつかないということが分かっていない。そういう生徒は宿題でさえやってこない。やってきても「やりゃいいんだろ」みたいな態度でやってくる。こんな生徒が増えていることは間違いのない事実です。

欠席するな

よく「部活で疲れたから休みます」とか「運動会の練習がきつかったので休みます」と平気で休む生徒がいます。BRAIN に通うということは、保護者の方々が苦労して一生懸命働いて得た対価をBRAINに費やすということです。

1円たりとも無駄にはできない。それが当たり前じゃありませんか? それなのに何でこうやって平気で欠席する生徒がいるんですか? BRAIN は補講してくれるから平気で欠席するんですか?

それを容認している保護者も保護者ですよ。私には信じられません。お金の価値ってそんなものなんでしょうか? 「自分がやらなければいけない」という当たり前のことも分からない子供たち、それを増長する過保護な大人たち…。私を含めて大人たちは少し反省することが必要かもしれません。

若いってうらやましー

「ワンステップ」がお気に入りになるわけは、若者が自分で一歩を踏み出し、前に進もうという姿を見ることができるからでしょう。

キリスト教ではよく「信じるものは救われる」という言葉を聞きます。どういう意味でしょう? 神様を信じれば救われると言うことでしょうか? 神様は、神様を信じた人間だけを救うんですか? 神様を信じない人間は救わないんですか? まったく違います。神様はそんなに心が小さいはずがないでしょう。

「信じよう」と思った段階で、その人はすでに救われているんです。「ワンステップ」に出てくる若者たちは、「自分を変えたい」と思ってテレビ局に応募した段階で、すでに今までの自分を変えているんです。思っているだけでなく「応募」という行動に出た行為が、彼らを変えているんです。

あー、若いってうらやましい。何でもできる。いくらでも自分を変えることができる。うらやましいじゃないですか。私など、あとは死ぬことしか残っていません。体重は減りましたが…。

だからこそ、自分で一歩を踏み出せる自立心をもった子供を育てましょう。前を向いて目標に向かってひたすら走る。是非皆さんの力を合わせて、こんな生徒のたくさん集まるBRAIN にしていきましょう!!!

BRAIN TRUST INFORMATION  No.102

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