観光行政は大事

ダイエットは続いています。前回のBTIの反響はかつてないものでした。みなさん悩んでいますねー。みんなでダイエット頑張りましょう。わたくし、6/4(木)時点で91.3kgまで減量です。体重計はわたしの無二の親友となっている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

鬼太郎

先日、所用があり鳥取県は米子市周辺と鳥取市周辺に行ってまいりました。早朝の羽田発で米子に到着、時間が早かった関係で、境港によって来ました。

境港といえば、漁獲高No.1になったこともある港町で「漁港の町」という印象しかなかったのですが、びっくりです。町一色「ゲゲゲの鬼太郎」なんです。ここ境港は漫画家水木しげるの出生地で、今、鬼太郎をはじめとする「妖怪」で町おこしをしているようです。駅前から妖怪オンパレード。商店街は「鬼太郎ロード」と名づけられ、妖怪の像が道沿いにずーーーーっと並んでいます。

駅前の自販機の並んでいる缶コーヒーのサンプルの横にまで小さな妖怪人形が飾ってあります。交番だって妖怪、鬼太郎ラーメン、妖怪饅頭、白壁は妖怪「ぬりかべ」、歩道にある「妖怪ベンチ」に座っている老人までもが「こなきじじい」に見えてくるからとんでもありません。

なんでも今度のNHKの連続ドラマは「ゲゲゲの夫婦」だとかで、町中「ゲゲゲの夫婦」の宣伝ばっかり…。水木しげる記念館そばでは、鬼太郎のきぐるみ人間までいて、ついでだから一緒に写真撮っちゃいましたよ~。いったいどこが港町なんでしょう…。

港町発見

車を借り「本物」の境港が知りたく、魚市場を探しました。ありましたありました、車で5分のところです。カニばっか…。どこを見てもカニカニカニ…。カニ以外もいましたが、カニばっかり目立つわけです。

ぼーっと市場を歩いていると魚市場のおばさんと目が合ってしまいました。そして怪力おばさんに腕を引っ張られ、半分拉致状態でカニ屋の前に引っ張られ「境港なんだからカニ買いなさい」と強要され、「今日は鳥取のホテルに行くから、持っていけないよ…」と泣いて抵抗しても、「なら、送りゃいいじゃない」と凄まれ、「わたし天涯孤独だから送る人いないんです…」とさらに泣きながら抵抗しても、「じゃ、鳥取のホテルで食いなさい」とか言われ、無理矢理カニ3匹1500円(破格!!)で買わされて、歌舞伎町の客引きが可愛く見えちゃいます。

目の玉ドン

せっかくだから、市場の食堂で朝飯をと思って、食堂見たら「11時開店」ばっか…。食うとこないじゃんとムカついていたら(実は事前調査で知っていたんだけど…)、少し離れたところに「海峡」という店(7時開店)があってそこに行ったわけです。

やっぱり予想通り「目の玉丼」ですよ「目の玉丼」…。「目玉のオヤジ」がどんぶりになっていました。ここまでやるか……。いくら丼食べました。絶品、でも太りそうとか思いながらも大満足!! 1800円だから、まあまあお手頃なのかな~。

町おこし

でも、町おこしってこういうことなんですかねー? 「町中鬼太郎にするこたぁないだろうよ」と思う私の方がおかしいんでしょうか? ちょっと、違うような気がするんですけど…。

いろいろな町に行って驚くのがこの「町おこし」というやつです。たった一つのことで町を一色に塗りつぶすのが果たして本当の「町おこし」になるんでしょうか? たしかに子供は喜ぶと思いますよ。でも境港は古くから歴史のある港町です。それが魅力なんじゃないですか? 鬼太郎ばっかりでうんざりだったし、流行は必ず下火になる。そのときはどうするんでしょう。もし、水木しげるがこの町生まれじゃなかったらどうしたんでしょう。市場のおばさんにいじめられたことの方が面白かったです。

超おたくオヤジとの遭遇

境港からすぐのところにある中海(なかのうみ)という湖があります。その中海の中に「大根島(だいこんじま)」というのがあって、次はそこの溶岩洞窟に行ってきました。

洞窟前で唖然です。鉄格子の扉で閉まっており「中を見たい方はこちらへお電話ください」とか携帯番号が書いてあるわけです。早速そこに電話をすると15分ほどでボロい車が登場。中から、頭の毛がところどころはえていても、一本の長さは長いんですが、さらにその一本一本がカールしていて、さらにメガネの度は牛乳瓶の底で、さらに驚異的なデブで、さらにチビのおっさんが出てきたわけです。

汚い車の後ろのトランクを開け、まー、それが雑然を通り越した状態になっている中から、もぞもぞと写真を出すわけです。それは「変なカブトムシの仲間」&「変なエビの仲間」の写真で、どっちが頭かお尻かもわかりません。それについて「世界でここしかいない」などと力説するわけです。

カールおやじは洞窟の鍵を開け、私は洞窟の入り口に雑然と並んでいたゴム長靴に履き替えさせられて懐中電灯も持たされて洞窟進入。洞窟内の水溜りで、カールおやじの指導のもと、それら1mm程度の「変なカブトムシの仲間」「変なエビの仲間」探索が開始です。

やはりカールおやじは予想通り洞窟おたくおやじでしたが、軽妙な語り口のおたくオヤジの話も、次第に凄みを増し「霞ヶ関なんかぶっ飛ばせ」みたいなことになるわけです。めちゃくちゃ面白かったです。

感動ホテル

昼に「ジンギスカン食べ放題1200円」を満腹超えるまで食べ(げー)、色々用事を済ませてから鳥取駅前のホテルにチェツクイン。お買い物しに駅前の「大○」とかいうデパートの酒売り場に行っても私の大大大大大好きな「ズブロッカ」がない!!! そのデパートはがらがら。お客のニーズまったく無視。だからさびれるんです。わざわざ往復30分歩いてスーパーに買出しに行ってまで酒を飲みました(ズブロッカあったし)。

そこで「あ、カニ」と朝のカニを思い出すわけですが、カニ3匹がそのまんまの姿で「どーん」といるわけで、「そのままむしゃぶりつくのか」などと思いながら、フロントに電話したわけです。「カニバサミ頂戴」「ない」ガチャ…という悲劇に見舞われてしまうわけです。

部屋中カニの匂いでぷんぷん状態の中、カニはそのまま「どーん」といるわけで悩んでしまいます。するとフロントから電話。「下で調理しますから持ってきてください」。最初に言えよ、などと思いましたが、さっきまで罵っていたホテルがこの一言で「天使のようなホテル」に変わるわけです。

「ピンポーン」きましたきましたカニの登場。「どーん」とカニがばらされてやってきました。カニをほじりながら食っていると、酒なんか飲む暇はありません。2時間カニと戦って、うえーおえーで寝ました。

さきゅーと鳥取カレー

鳥取砂丘は嫌いです。足は砂だらけ、まともになんか歩けない。砂にはまるわ、日陰はかけらもない。前に真夏に行ったときは、そのまま脱水症状で遭難一歩手前でした…。でも鳥取行ったらやっぱり砂丘でしょう砂丘。

といって、らくだの写真を撮っただけで、らくだ使いのオヤジは「有料だ」とか言うし、まったくです。砂の像が山ほど作られた砂丘フェスティバルは、会場までのシャトルバスに乗るのに長蛇の列…。散々待ってやっと乗れる状態…。とほほ

鳥取県はカレールーの消費量日本No.1だそうです。カレー屋もたくさんありますが、ゆるいんですよアピールの仕方が。鳥取カレーとか言ってる割に、どこにどんな店があるか、まったくわからない…。町おこしとして「鳥取カレー屋マップ」とか作って観光客に配ったりすりゃいいのに…。

仕方なく砂丘の目の前の喫茶店でカツカレー。超極薄カツの真黄色カレー。「ボンカレーでもよかったなー」と思い、鳥取空港を飛び立ちました。

やっぱり観光行政は大事です。役人ダメ、民間にしっかり任せて、魅力ある観光地を作らなくちゃいけません。ちゃんと脳を使いましょうね、脳を。Mr.BRAIN も始まったことですし…。

BRAIN TRUST INFORMATION  No.101

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