投げる? 投げない?

大学センター試験、中学入試、私立高校入試が終わり、いよいよ明日、都立高校入試に突入という今日この頃。皆さんいかがお過ごしのことでしょう。受験生諸君には最後の最後まで力を振り絞って、諦めることなく、頑張ってもらいたいものです。

ケーキで涙???

BRAIN の授業が終わり第2教室に戻り、何気なく「隠し」テレビをつけたところ、たまたま「ワンステップ」という、前にもBTI(BRAIN 通信)でお話しましたが、結構お気に入りの番組が始まったところでした。

今日は若いケーキ職人(今はパティシエと呼ぶのですね…)たちが、ケーキ屋のない山奥の村に出向き、老人たちにケーキを振舞うといものです。それにしても、あの老人たちのうれしそうな顔…。 おばあちゃんの誕生日お祝いに初めてデコレーションケーキを頼んだおじいちゃん、そして初めてお誕生をケーキで祝ってもらったおばあちゃん。ケーキを涙流しながら食べるのを見たのは初めてです。でも、愛情を感じたなー。

15年前に夫をなくして一人暮らしのおばあちゃん。足が悪くてケーキ会場に行くことも出来ない。そこにケーキ職人がケーキを作って持っていく。おばあちゃんの喜ぶ姿は、見ているこっちも胸が熱くなります。しかし、よく考えると、このテレビ番組は反則です!!!

お涙頂戴反則(犯罪だ!!)映画

最近の映画なんか、お涙頂戴ばっかりで、無理矢理感動させて「いい映画だったな~」と思わせるようなのが多くありません? 特に「動物」を使った映画。最後は動物死ぬわけです。涙涙…。忠犬ハチ公の映画なんてその最たるものじゃないですか。

ハチは毎日渋谷駅に亡くなったご主人を迎えに行くんじゃなくて、渋谷駅前の焼き鳥屋が恵んでくれる「焼き鳥」をもらいに渋谷駅まで行ってた、なんて説もあります。そんな情報を知っていても、映画を見ると涙涙涙…。これは犯罪行為ですよ。
さらに子供を使ったやつ。「子供」を死なせりゃ必ず涙です。とんでもありません。あとは「老人」ですね。寂しい老人をテーマにすれば、うけること間違いなし。つまり、映画を無理矢理感動させるには「動物」「子供」「老人」が三種の神器なわけです。ということは「フランダースの犬」は犯罪行為の「首席」となるわけです。でも、わかっていても泣いちゃいますよね。まったくー(怒)。

田舎の「老人」vs都会の「若者」

さてそんなわけで、この「ワンステップ」なる番組は「感動」のキーワード「老人」にターゲットを絞ったお涙頂戴の感動物語になることは最初から決まっているわけでして、それを気に入って見てしまう私は、敵の術中にまんまとはまってしまったことになるわけで、とても残念だー!! とはいえ、さらに分析してみると「若者」の存在が大きく光っているところが、また泣かせるわけです。

今日の若者たちも、当たり前のことですが一生懸命ケーキを作ります。彼らにとって「うまいケーキを作ること」が第一であり、食べてもらう相手が見えてこない。そのうち、老人たちと接するようになり、だんだん心に変化が…。「あのばあちゃんのため」「あのじいちゃんのため」つまり、相手が見えてくる。「どうすればお年寄りに喜んでもらえるか」が第一になってくる。

老妻の誕生祝のケーキを頼みに来たおじいちゃんには、一緒に手伝ってもらい「ありがとう」という文字をケーキに書いてもらったりする。そうこうしているうちに、若者の顔も輝いてくるわけだ。こうなると若者は強いねー。どんな苦労もいとわない。どんどん前に向かって進んでいく。

クソガキども(下品で失礼)

さて、こんなに前に進んでいく若者もいれば、世の中どうしようもないクソガキども(下品で失礼)もいるわけであります。宮城県の殺人事件。18歳少年A。同じ年の女に妊娠させ、別れ話のもつれで姉と女の友人を殺害。罪を17歳子分BになすりつけようとしたクソガキA。18歳で学校にも行かず妊娠して出産する女も問題あると思いますが…。

福岡県では18歳少年Cは暴走行為にキレた30代の男によって後ろから轢かれ死亡。暴走族(最近は珍走団)Cの同僚Dは軽症。轢いた30代のおっさんも大人気ないですが、Cだって暴走行為という危険行為を行っているわけですから、自分も危険だということくらい認識していたでしょう。認識していなかったらただのバカ、あー、バカの集まりだから珍走団と言われるようになったんだっけ。そういえば57歳おっさんが珍走団見て興奮して軽トラで参加したらしい…。何というか。

輝いてる若者と、バカな若者の違いは?

「前向き度」の違いじゃないですか? BRAIN でも生徒を見ているとわかります。難しい問題をやったとき「投げない生徒」「投げる生徒」の違いです。

「投げない生徒」は何とか理解しようとさらに努力します。「投げる生徒」は分かろうとせずに「難しいものばかりやるからわかんない」で終わり、BRAIN は難しい問題ばっかりやると親に伝え、親から「うちの子は簡単な問題だけで結構です」と電話がかかってくるわけで、こういう生徒も年に一人二人といます。

後者は高校入試に多いですが、自分の内申(学校の通知表)で推薦で入れる学校に決めるのがほとんどです。もちろん学力を伸ばすことは不可能です。だって、自分のわかるものだけやるわけでしょう。じゃあ、伸びないよー。

自分の能力を超えるものをやって、それを自分のものにしたとき初めて学力のアップが図られます。したがって、私の中で最低な授業というのは「わかる授業」です。

「わかる授業」=「生徒の能力」=「学力」つまり学力そのまんまということです。私の望んでいるのは「苦しんでわかった授業」です。

「苦しんだ~」<「生徒の能力」<「学力」つまり学力向上です。

世の中みな同じ

でも、これって勉強だけじゃありませんよ。世の中何でもそうじゃないですか。努力すれば可能性も広がるが、努力を初めから捨ててしまったらもうおしまいなんです。では、前向きになるためにはどうするか。目標を設定することが簡単なことですが、達成する期間の長い目標、つまり「3年後」なんていうのではあんまり実感ありません。そこで、一番単純に「もっと勉強できるようになりたい」と毎日毎日思い、自分に暗示をかけることです。すると、脳はこの暗示にだまされるんです!!!

脳には食事が大事

脳がだまされたらこっちのもの身体も勉強に向かうんです、ホントです。さらに、この暗示にかかりやすい脳にするには栄養が大事ということが分かっています。添加物のない食品、規則正しい食事、こんな当たり前のことが一番脳を活性化するんです。

BRAIN でも中3・高3で夕飯時間をまたがっての授業などもありますが、お弁当は必ず持たせてください。コンビニ弁当もいいですが、時間があるときは手作り弁当御願いします。お弁当を作って授業中に持ってくるご家庭もありました。是非どんどんやってください。しっかり食べて前向きに生きようじゃないですか!!

私は、受験もそろそろ終わることですし、また前向きのダイエット人生始めます(= =;)

BRAIN TRUST INFORMATION  No.109

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