煙草から見た全体主義日本

花のたよりも聞かれる頃となりました。自然の力には驚かされます。毎年この時期になると、梅は美しく花を開き、桜のつぼみも開花を待っています。よく考えると不思議なものですね。今年は驚くことに北九州ではすでに桜の開花宣言が出ました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

世界の害虫タバコ

最近、大変疑問なことがありまして、今日はみんなの嫌われ者「たばこ」にスポットを当て日本人論を語っていきたいと思います。

それにしてもあの煙はイヤですね。タバコを吸わない人はもちろん、タバコを吸う人だって他人の煙が嫌いな人が多いと思います。しかも、自分のからだに害はあるわ、副流煙で周りの人にも害を及ぼす。肺ガンだけにかかわらず、心筋梗塞や肺気腫などいろいろな病気の原因にもなっている。こんなタバコは最低です。タバコ自体が病原菌です。

その上、タバコの吸殻で町は汚れる、タバコの火でやけどをする人もいる。さらに、火事の原因にもなっている。だから、世の中すべてが ”No smoking” になります。歩きタバコは禁止、外でタバコ吸ってるだけで罰金になる自治体も…。高速の大きなサービスエリアでも喫煙スペースはたった2畳分、駅も禁煙、JR東日本は全列車禁煙、飛行機はだいぶ昔から全部禁煙ですが…。そのうち何から何まで禁煙になります。

最後の砦は自宅。でも家族からも嫌われ、ベランダとか玄関の外に追いやられる。惨めなものです。でも仕方ない。タバコは害虫みたいなもの。甘んじて受けてください。そのうち1箱1000円にされます。あきらめてみじめにタバコを吸いましょう。と言うのが今の日本です。

愛煙家の人権はどうなる

あまりにもかわいそうな愛煙家たちです。愛煙家にだって「人権」はある。人権擁護派のわたくしとしては、このみじめな愛煙家のために戦わなければいけない。そこで、タバコが引き起こすからだの害について、日本人の気質をもとに反論したいと思います。誤解しないでください。私がタバコを吸うから擁護するのではありません。わたくしは清廉潔白、タバコも酒も飲まず、毎日毎日正しい生活を送っています。国民のほとんどからいじめにあっている愛煙家を救うため戦うのみです。なんちゃって…。

肺癌死がNo.1に

日本の癌死亡数は年々増加し、1981年(昭和56)には脳卒中と入れかわって死亡原因の第1位となり、その後も増加しています。2005年(平成17)の癌死亡数は約33万人であり、全死亡数の約30%も占めています。その2005年の癌死亡数を部位別にみると、肺癌がもっとも多く(約6.2万人)、ついで胃癌(5.0万人)、大腸癌(4.1万人)、肝臓癌(3.4万人)、膵臓癌(2.3万人)、胆嚢・胆管癌、食道癌、乳癌、前立腺癌、悪性リンパ腫の順となっています。

確か数年前までは、胃癌の死亡数が1位だったはずです。つまり、肺癌が胃癌を抜いてトップになったんです。

おかしくない?

おかしいじゃないですか? 今、世の中は禁煙ブーム。先ほどから言っているように、喫煙者は虐待に近い扱いを受けている。肩身の狭い思いで、こそこそ隠れるようにタバコを吸っている。それにもかかわらず、なぜ肺癌死がNo.1なんですか? 昨今の喫煙事情を見れば、肺癌死ががんがん減少するのが当たり前じゃないですか? どうなんですか????

赤信号みんなで渡れば怖くない

というのが日本人の特徴なんです。何でもかんでも「みんながそう言うから」「テレビで言っていたから」「新聞に書いてあったから」なんて具合です。タバコがいけないといえばタバコばかり排斥する。納豆がいいと言えば納豆はすぐ売り切れる。こんな人間ばかり集まっている国が日本なんです。

麻生太郎や小沢一郎に文句ばっかり言う前に、まずは正しい判断力を持って文句を言っているのかよく考えてみてください。結局、テレビやマスコミが麻生・小沢の文句を言っているから「そうだそうだ」なんでしょう? 日本なんて国には決して「民主主義」じゃないですよ。「一億総白痴」の国民が行っている「衆愚政治」の国なんです(怒怒怒)

高速道路の1000円攻撃

高速が休日は1000円になるそうです。「めでたい」と思った人は頭悪い人です。現実に高速が1000円になったときのことをシミュレートしてください。ただでさえ土曜の午前の高速は都心からの下り線は大渋滞、日曜夕方の高速上り線は大渋滞。その事実を考えました?

渋滞によって、有毒な窒素酸化物、硫黄酸化物、そして温暖化の原因とされている二酸化炭素を大量に含む排気ガスがこれまた大量に排出されているんですよ。今でさえひどい状態なのに、これが安くなって見なさいよ。渋滞はさらにひどくなり、これらの公害はさらにひどくなるわけです。京都議定書なんてただの紙くずですよ。

さらにこの渋滞により、割引のない大型トラックによる物流がほとんど機能しなくなり、企業も打撃を受けることは必至。普通車よりも激しい排ガスの大型車の渋滞によって、ますます環境は悪化、世の中マスクなしでは歩けなくなります。

だから民主党が「首都高無料化」などと言っていますが、一言「あほ」で終わりです。

JRを安くしろ

私だったら、JRに大量の補助金を出して、土日の長距離客はすべて1000円にしてもらいます。さらにJR貨物を安くしましょう。トラック輸送から鉄道輸送に変換です。ETCの補助金を出すくらいなら、フェリー・大型貨物船舶に補助金を出し安くして、ガンガン物を運んでもらいます。休日に危なっかしい運転ばっかりして周りを恐怖におとしめるマイカーを減らすことが大事だと思いますが…。

渋滞による排ガスは減り、騒音も減りいいことばっか。でも、こんなことを言っている人をテレビでは見たことありません。しかも、テレビなんて環境問題を散々言っているくせに、相変わらず深夜のあほな番組は続いています。「深夜番組はやめよう」なんてテレビの流す環境問題特集で聞いたことなど一度もない。

結局

日本人は自分で何にも確かめず、「多数」「強者」といわれる何者かの言う通りにしか思考することができないんです。戦後の給食でパンが導入されたのも、戦勝国アメリカが小麦を敗戦国日本に押し付けて、輸出で儲けたかっただけでしょう。おかげで今の日本は「減反政策」とらなきゃいけなくなったわけ。食料自給率の低下は、戦後の給食パンが元凶ですよ。

それでも日本人の皆さん、愛煙家をいじめますか?

BRAIN の生徒には、ただの多数に流されない確固たる意志を持つ人間に育ってもらいたいと思っています。

BRAIN TRUST INFORMATION  No.98

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