JR西日本の事故

05.5.12 BTI.No.67より

このBTIも何ヶ月ぶりでしょうか。皆様いかがお過ごしのことでしょう。
ここ何ヶ月か雑用に追われ、年齢とともに活力を失い、このまま「老人」として老い先短い一生を送っていく予感。風邪をひいても長引き、10年ほど前に人工骨に変えた膝はシクシク痛み出し、首も廻らない(かけ言葉だったりして)。あとは死ぬのを待つのみか…、などと思っている矢先、世の中はとんでもないことが起こりました。

第一報の嘘

そうです、尼崎の福知山線脱線事故です。悲しいを通り越しています。被害者の方々には本当にお悔やみ申し上げます。

しかし、当初より、この事故に関するJR西日本及び報道の発表、警察の捜査に対しては、疑問を持っておりました。

まず第一は第一報の「乗用車と衝突し脱線」について。即刻地図で確認したところ、直前の通過駅の塚口から事故現場までは、塚口駅の南側に立体交差が1つあり、その下にもしかすると踏切があるかもしれませんが、確認はできませんでした。その他、事故現場まで踏み切りはありません。したがって、踏切での乗用車との衝突は考えられません。

側道から飛び出した車を想定しても、側道は下り線側にあり、下り線を乗り越え上りの事故を起こした快速列車と衝突ということは常識的に考えられません。

したがって第一報は明らかに誤報です。報道はしばらくは「乗用車と衝突」を繰り返していました。特にNHK。

オーバーランの嘘

第二にオーバーランです。

「8メートルのオーバーランによる1分半の遅れ」。ありえません。数メートル程度なら。数秒でしょう。あとで、車掌と運転手の口裏あわせという事実が発覚しましたが、遅れの時間から8メートルが嘘であるというのは常識で判断できることです。

当初からの乗客の証言からも、伊丹駅のオーバーランが車両3両分に相当することはわかっていたはずです。それが25日の事故から4日後の28日に40メートル。そして2週間たった5月8日に乗客からの証言で60メートルになったわけです。

警察はこの証言を得るのに2週間です。何やってたんでしょうか。さらに今は70メートルです。報道もJRの証言をそのまま鵜呑みし「8メートルのオーバーラン」を何度も繰り返していました。JRは保身のためでしょうが、役立たずの警察、報道もお粗末です。常識の欠如を感じます。

「置石」説の嘘

第三にJRが発表していた「置石」説です。

時刻表では、事故を起こした快速の3分前に新大阪行きの上り特急「北近畿6号」が事故現場を通過、下り線はこの10分前の9時7分ごろ新三田行きの普通列車が通過します。このことから事故直前に現場を通過する列車は上りの特急列車だけになります。事故の快速の遅れを考慮し特急が事故現場を通過したのは、事故発生前4分から4分30秒になります。この短時間に置石できますか。

まず、列車にはレール上の障害物を跳ね飛ばす排障器が車両前面、又は車輪前部に設置されています。新幹線では昭和52年に保安職員2人、つまり100kg相当を(私ぐらいが二人だと200kgですが…)跳ね飛ばし、多少へこんだだけでした。

事故車両の207系は車両前面にこの排障器があります。ただ、レールと排障器の間は15cmの間隔があいており、直接車輪に置石が巻き込まれるのは高さ15cmまでの石だけです。そうすると、新幹線の半分の力の排障器でも100kgにするには、花崗岩(密度2.7g/立法cm、白い墓石でよく使います)で縦横各50cmの正方形で高さ15cmの大きさにするしかありません。

だいたい、こんな重さ、こんな形の大きさの石をどうやって人目に触れずにたった4分の間に入れることができるのでしょうか。怪力。

しかも上り線側は、工場や市場です。人目に触れないのは不可能ですし、下り線の側道からは防護網があって乗り越えられませんよ。ナンセンスを通り越しています。はっきり言ってアホです。

まともな報道しなさいマスゴミ君

こんなアホ情報をただ流してるだけの報道なんか、必要ないですね。ろくな検証もしないくせに、遺族に対して「今のお気持ちは?」。

いい加減にしろ。楽しいわけないだろう。そんなつまらないことをインタビューする暇があるなら、しっかりと検証しなさい。何が報道センターだ。

つまらないバラエティーばかりやって視聴率上げることより、国民の意見の代弁者というコンセプトでやっていた昔を思い出したらどうでしょう。それはそれで嫌いですが…。アナウンサーまでバラエティーに出でへらへらするなと言いたい。

事故原因はただのスピード違反です

さらに、警察。初動捜査ミスです。車掌に真実を問いなさい。目撃証拠を集めなさい。なぜ事実関係を正確に敏速に裏づけする捜査ができないのでしょうか。腹が立ちます。

JRも当日にボウリング行くやら、宴会するやらで、どんどんボロが出てきました。何たることか。怒り心頭!! 結論は、ただのスピード違反です。ATSや側面車両強度などは二の次です。要するに、なぜスピード違反をしなければいけなかったかを検証することが最も大切なことです。

運転手の圧迫された心理。これを考えてみてください。遅れは懲罰。しかも、懲罰の内容はいじめです。生徒たちの陰湿ないじめよりひどいんじゃないですか。しかし、こんなJRの体質を作ったのはいったい誰か。

反日デモのとばっちり

中国で反日デモがありました。靖国や領土問題、戦後処理、謝罪など、まだまだ日中間、日韓間にはわだかまりがあることは否定できません。

しかしそれが即、暴動につながるとはどういうことでしょう。日本の店は破壊され、領事館は投石、ペンキ塗り。中には笑いながら投石をしている人間もカメラは捉えています。

日本の店で働いている人たちに問題がありますか。しかも現地の中国の人たちも多く働いています。 二国間の政治の問題が、暴動という手段に置き換わる正当な根拠はどこにもありません。

利用者の責任はないのか

今、JRの社員は日本全国白い眼で見られています。JR職員というだけで、暴行や暴言をはたらく最低な人間たちもいます。反日デモと一緒です。

普段でも少々の遅れや、中央線によくある人身事故などによる遅れ、天災による遅れ、運休などに対して、すぐキレて職員に暴動、暴言まがいの行動をとる人間もいます。1分の遅れも許さない…、そんなJRの体質を作った、作らせたのは、私も含めた私たち利用者ではないでしょうか。

早く着くこと。これを望んだのは利用者です。JRの責任は当然あります。当然責任を取るべきでしょう。 しかし、私をはじめとして、私たち利用者に一切責任はないんですか。

利益しか求めない日本の体質

朝のラッシュ。地獄です。会社の出社時間に遅れないために、しかも前日も残業で疲れ果て、朝はできるだけぎりぎりまで寝ていたい。満員電車も仕方ない。こんな社会に誰がしたんですか。

なぜ、パソコンがこれほどまでに普及したのに、みんなで同じ時間に会社に出勤する必要がありますか。役所だって、いつまでたっても朝9時から夕方5時まで。土日は休み。何で公僕たる役所が24時間営業、年中無休じゃないんですか。学校だっていつまでたっても朝8時半から午後3時ごろまで。何でみんなでそろえる必要があるのか…。

結局、会社は利益のためだけで動く。だからこそ、人の活動している時間に集中する。JR含めて、すべて日本社会が利益利益で動いた結果が、こんな大変な大事故の温床にだったのではないですか。

正すべきは日本の社会

はっきり言って日本社会は狂ってます(一番狂ってるのはお前だろう…)。余裕がない。経団連よ、JR事故を他人事のように言うな。日本企業の体質をなんとかしろ。と思うのですが、いかがでしょうか。

これからBRAIN の生徒たちも社会人になります。自分の責任を自分できっちり果たすことができ、しかも、心に余裕を持った人間に育ってもらいたいと思っています。