努力に勝るものはなし


00.6.16 BTI No.20より

夏を思わせる炎天のあと、いきなりの梅雨入り、まったくうっとうしい頃となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
時間の立つものは早いもので、先日新年度を迎えたばかりなのに、あっという間に夏がやって参りました。受験生にとってはいよいよ天王山。これからの夏の勉強の内容によって志望校の合否が決まってきます。受験を控えていない生徒にとっても、この時期に力を蓄えることが今後の学力に大きな影響をおよぼします。

○○ファン

実は、私は個人的に野球が好きで、生まれてからの大の○○ファンであります。今は、そこの監督と4番打者が好きなだけですが、何とか今年こそは優勝&日本シリーズ制覇にと期待をかけております。

王や長嶋、中西太、そして現在の某球団の4番打者などの大打者は夏になるとやたら打ちまくっていました。確かに夏に強いことは事実でしょうが、それをさらに増長させる原因もあったと考えています。

一流選手は夏に強い

野球はご存じのように10月にシーズンが終了し、4月にシーズンが開幕します。その間、選手たちは当然遊んでいるわけではありません。次のシーズンに向けて、いい成績、そしてチームの優勝に向けて練習をし、力を蓄えています。

そして開幕。最初はガンガン打ったり、飛ばしたりする投手もいます。ところがほとんどの選手がそうでしょうが、だんだん蓄えていった力がなくなり、夏になると貯金0状態になり、後半戦はボロボロとなっていきます。

そこを見逃さずガンガン打ちまくっていった結果、大打者は夏に強いということになっていったのではないでしょうか。つまり、シーズンオフに、長嶋の伊東キャンプのような、他の選手よりも信じられないようなハードな訓練をこなし、力を十分蓄えていった選手が、他の選手がバテる夏を余裕で乗り切ることができるわけです。

あの王と、天才と言われた田淵の違いを見れば分かるでしょう。シーズン当初は田淵優勢。ところが夏になると王が一気に田淵を抜き、そして毎年のようにホームランキングを独占。天才だけでは勝てません。

堀内と同部屋だった頃、王は夜中突然目を覚まし、寝ている堀内の頭の上で素振りを始めたということです。努力に勝るものはなし。天才田淵も努力の王には負けました。これもシーズンオフの力の蓄え方が一因と思われます。

一流選手は怪我に強い

さらに、大打者は怪我をしなかった。実際は怪我もしましたが、復調の速さ。王は、頭にデットボールを受け、瀕死の重傷(意識がなかった)。病院(知る人ぞ知る、あの吉田接骨院)に担ぎ込まれる。ところが、翌日には試合に復帰、そしてホームラン1発です。

広島の衣笠は、骨折した翌日も試合に参加して、もの凄い大振りで大三振(ボールと20cm以上バットが離れていたそうですが…)。

今の選手ときたら、たとえばK選手。せっかく憧れの巨人軍に入れても、故障で活躍の場所がない。オーナーからも見放され、どうするんでしょうか。これも、シーズンオフの訓練の賜物ではないでしょうか。

勉強だっておんなじこと

大分趣味の話になってしまいましたが、勉強もとても似ているようです。この夏にいかに力を貯えるかが、寒くて風邪が蔓延して、精神的にも疲れやすい2月の受験期に力を発揮することができるかの勝負の別れ目になるわけです。受験生でなくともまったく同じです。

2年では駄目だったけど、3年では頑張るぞ…。なんて、そんな選手は監督からも信頼されません。プロの世界は駄目だったら即クビです。そんな甘いこと言えません。毎年、コンスタントに成績を残して初めて大打者・大投手になれるわけです。

部活なども大変でしょうが、気を抜かずに全力を尽くして、なんとかこの夏を乗り越えてもらいたいものです。