ナオミの抵抗

寒くなりました。コロナも増えました。皆さん、いかがお過ごしのことでしょう。うがい、手洗い、水分補給をこまめにしましょう。

アメリカ大統領選

それにしても驚きです。投票日から1ヶ月以上もたって、やっと大統領選挙の結果が議会で承認されたアメリカ合衆国って、いったいどんな国なんでしょうか。

日本では、選挙結果は20時に投票終了して、速ければ、なんと数秒後、遅くとも翌日までには結果が出ます。その結果について、裁判所に異議を申し立てるなんて事態は今までになかったんじゃないかなー。

異議申し立ての訴訟の多い今回のアメリカ。アメリカの選挙制度に問題があるなんて驚きです。この際、選挙後進国アメリカの選挙の際には国連の選挙監視団でも付けたらいかがでしょうか。

知性なし白人トランプ一派暴徒化

アメリカには民主主義、というか『知性』もないことが分かった事件が最近ありましたね。

お世辞にも、知性があるとは言えないような外見をした白人暴徒たちが、トランプの演説に扇動され、国会に向かった事件。結局4人も死んだというお話です。

ちなみに『外見』は大事ですよ。「人間40を過ぎたら、自分の顔に責任を持て。」とアメリカ16代大統領リンカーンは言いました。

法を無視して国会に侵入すればこれも仕方のないこと。とは言え、法を無視したら銃で撃って殺してもいいのかというと、アメリカだから仕方ないですね。だって、大統領選投票日に、投票場の前に、警察でもない白人で知性のなさそうな奴らが、平気で銃を構えて立っているというお国柄ですから。

いくらバイデン新大統領が「法治国家を守る」とか言ったって、知性のない白人暴徒たちには「法治国家」の意味すらわからないでしょう。言うだけ無駄ですよ。

選挙制度も適切に運用することができない知性がないアメリカを象徴する出来事でしたね。

ナオミの抵抗

大坂ナオミは、ただの名テニスプレーヤーではない。本当に立派な人間だ。黒人差別に一人で立ち向かう。それが全米テニス協会を動かす原動力になった。人として尊敬するに値すると思います。

大坂ナオミが立ち向かわなければならないほど、アメリカではいまだ黒人に対する差別がはびこっています。そんな黒人を意味もなく差別しているアメリカに、日本人が行けば、なんと、被差別民の黒人から「Yellow JAP」と差別されることもあるとか。

早い話、差別とは、『知性』のない人間、『勉強』もまともにやってこなかったであろう人間が、自分のアイデンティティーを守るために、自分より下の階級の人間を作ろうとする行為なんです。

江戸時代

日本だって差別がひどかった。江戸時代、役人たちは農民を虐げる。命令を聞くしかなかった農民。散々搾取されていた農民。幕府は、その農民の下に「えた」「ひにん」といった階級を作る。虐げられた農民たちは「えた」「ひにん」を虐げて日頃の鬱憤を晴らす。「えた」「ひにん」は、農民たちがごまかし、蓄えている作物などがあると役人に告げ口。役人は農民に罰を与える。農民の怒りは「えた」「ひにん」に向かう。幕府に対して不満がたまらないように。そうやって、差別感情を利用して幕府への反抗を抑えていた。

漢字で書くと「えた=穢多(けがれがおおい)」、「ひにん=非人(人にあらず)」。ひどいものです。

差別の国アメリカ

今回のトランプ一派のような知性なし白人たちは、黒人や移民、隣国を差別することで、自分のアイデンティティーを守ろうとする。知性なし黒人は、日本人を差別することで、自分のアイデンティティーを守ろうとする。

まあ、そんなところでしょうね。だって、知性のある人が、肌の色とか人種だけで人間を差別しますか? 知性や理性のある人たちは、そんな不合理なことはしません。

あの「民主主義の国」「自由の国」などといった国アメリカの実態は、差別と不平等のはびこる、まともに選挙もできない知性のない人間たちも多く存在する国アメリカといえるのではないでしょうか。

極東軍事裁判

その後進国アメリカに75年前に敗れ去った日本。「極東軍事裁判」という『知性』も何もない裁判が行われました。法を扱う裁判所は、本来最も知性溢れる場であるべきはずなんですが…。

喧嘩に勝った奴が、喧嘩に負けたやつを裁くという裁判。力があるものが正義であるという、まるで法的根拠のない裁判でした。

『罪刑法定主義』って知ってますか? 法律に、罪状・刑罰の内容等が書かれてなければ、人に刑罰を負わせることができないというものです。『法の不遡及』って知ってますか? 法律の効力は、その法律の運用開始以前に戻って適用されないというものです。

たとえば2021年1月に「喫煙者は5000円以下の罰金に処す」という法律が施行されたとします。それ以前の2020年12月の喫煙者を取り締ったら『法の不遡及』違反。罰金50万円ねというのが『罪刑法定主義』違反。下手すりゃ暴動ですね。

独立させてやるから認めなさい

「極東軍事裁判」ではそれを余裕でやってます。「平和に対する罪」とかいうものを慌てて作り、人間、日本人を死刑にしたというとんでもない裁判です。本来、この戦争犯罪人に対する裁判は、日本人自らがすべきものでした。

白人にとってみれば「Yellow JAP」と、さげすみ差別していた日本人に、戦争でひどい目にやられてしまった。こんな「Yellow JAP」などに適切な法運用なんていらない、ということなんでしょうね。

そして、日本の独立を認める「サンフランシスコ平和条約」の11条に「独立させてやるから、極東軍事裁判に対する文句を言うなよ」という条文を入れ、日本の独立を認めたわけです。

 『知性』はいったいどこにあるんだ!

知性がない人、勉強をまともにしてない人は

こんなことぐたぐた書いて何が言いたいかというと、知性がなく物事を知らない人間、勉強をまともにしていない人間たちは、権力者の思うがまま、権力者の命令にへいこらして生きていくしかないということです。

権力を持っている者は、自分の都合のいいように法律を作り、自分の都合のいいように法律を運用する。その独裁、専制を、知性のない人間は阻止することができないのです。阻止の仕方もわからないのです。

勉強をまともにしていると、それなりの知人、人脈もできるチャンスも大幅に増えてきます。自分だけの力で物事を解決することができなくても、人脈がそれを解決してくれることも多くあるでしょう。

友人知人、そして恋人だって結婚相手だって、自分のレベルにあった人が自分の周りにできるということを忘れてはいけません。アホな奴にはアホな奴しか集まらない。賢い人間には、賢い人間が集まってくる。

恐怖の安倍前首相

突然憲法のお話。前首相のころ、憲法改正論議がよくされていましたが、あの前首相は日本国憲法を知っていたんでしょうか? 成蹊大学法学部卒の安倍前首相。どうですか?

以前、あなたは日本を代表する憲法学者芦部信喜先生のことをご存じですかと国会で問われたところ「存じ上げません」ととんでもない答弁をしましたよね。これには腰が抜けました。憲法改正を議論したがる人間が、憲法の勉強をしたことがないらしいですね。多分、憲法の授業も出たことがなかったのでしょうね。

こんな憲法も知らない『知性』も『教養』のないやつに「憲法改正しよう」と言われて「はいそうしましょう」という人間は間違いなく頭おかしいでしょう。でも「みんなが言うから改正賛成」そんな権力者へいこら野郎多いですね。

押しつけ憲法か?

アメリカの押しつけ憲法ではありません。GHQの民主的な憲法草案を、戦後選ばれた民主的な国会議員たちが審議し、そして修正、加筆等の上制定したのが日本国憲法です。

みんながアメリカの押しつけ憲法だと言ってるから、日本国憲法を改正しなくてはいけないといっている奴らは、当時の日本を、本気で作り直そうと必死に働いている国会議員たちを侮辱しているとしか思えません。

知らないことは損であるだけでなく、人間の立場さえ揺るがすものなのです。権力者の命令にへいこら従うことしかできないような人間になりたくないのなら、本気で勉強してください。特に社会の公民分野は一生懸命勉強してください。BRAINからのお願いでした。

BRAIN TRUST INFORMATION  No.146

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