くすの樹

11.8.23 BTI.No.124より

あっという間に夏休みも終盤です。恒例の河口湖合宿も終わり、東京に帰ってくると蒸し暑い夏が待っていました。皆さん、いかがお過ごしのことでしょう。

継続は力なり

18日から夏期講座後期が始まりました。中2、高2はこれから夏期講座がスタート、受験生の諸君はラスト2週間の踏ん張り、中1、高1は「夏期講座も終わったことだし、楽勝!!」なんて言ってないでしっかり勉強しましょう。

大事なことは「継続は力なり!!」。1週間に1日だけドカッと10時間勉強する「どかべん」より毎日30分勉強した方がいいのです。「どかべん」は最初の数時間は、勉強空白の1週間分の忘れてしまったことを思い出すだけの無駄な時間になってしまいます。結局実質2・3時間しかやってないのと同じです。「継続」を大切にしましょう。

EKワゴン

さて、継続といえば私の車になりますが、10年前にその頃リコール問題で揺れに揺れていた三菱の軽自動車「EKワゴン」を購入したのです。なぜリコール問題で騒がれている三菱の車を買ったのか。それは簡単なことです。

一つ目は「今リコールで騒がれているんだから、新しい車には気合いを注いでいるに違いない」という逆転の発想。

二つ目は、戦前の世界に誇る戦闘機を作っていたのが、三菱と中島飛行機だったということです。

中島自動車

中島飛行機は武蔵野・三鷹住民は必ず知っている、いやいや、絶対知っていなければいけない名前です。武蔵野中央公園は中島飛行機跡地で、今でも中央公園を掘り下げていくと中島飛行機の設備の残骸が出てくることをご存知ですか?

そんなわけで戦時中、米軍は中島飛行機目がけて多数の爆撃をしました。たまに不発弾が見つかって大騒ぎになるのもあそこらへんです。逆に言えば米軍が攻撃しなければならないほど、中島飛行機、そして三菱は完璧な戦闘機を作っていたのです。

話は横道にそれてしまいましたが、その世界に誇る戦闘機のエンジンを受け継いでる三菱、そして中島飛行機の後身、富士重工。つまりスバルの車だったら安心に決まっています。

無駄な機能ばっかりのクソ携帯(下品で失礼)

私の車に対する偏見ですが「Tタ」、「N産」は見てくれ、無駄な機能ばかり。なんか、通話が最大の目的なのに無駄なチャラチャラした機能ばっかりついて、結局震災時にはあっという間に通信ができなくなってしまったクソ携帯電話を思い出してしまいます。

まあ、「Tタ」「N産」は私の完全なる偏見ですが、携帯電話に関しては偏見ではありません。通信を一番したいときにできない、またそんな災害時、緊急時の準備もしてないクソ通信会社ども。若いアホなクソガキどもが楽しむような機能ばっかり満載して、頭の軽いクソガキどもに買ってもらおうっていう魂胆でしょ。通信会社の使命は、緊急時にしっかりした通信を保証することだろうが!! まったく腹が立つ。

大切なものには愛情を注ぐべし

完全に話が横道にそれてしまいました。「継続」で思い出した私のEKワゴンのことでした。10年前に買ってすでに22万kmも走っているにもかかわらず、今でもEK君は元気に走っています。というのも、車の修理をやってもらっている車屋さんに頻繁に整備などをやってもらっているので長持ちするんですねー。

車はただ買っただけじゃダメ。定期的に点検やオイル交換、異常な音などを感じたらすぐ修理屋さんへ。ペットだってそうでしょう。子供だってそうでしょう。物を大切にするってことは、その物の声をよーく聞いてあげて、愛情を注いで接することなんです。実は、その車屋さんに行く途中に、気になるお店があるのです。

くすの樹

その店は「くすの樹」という喫茶店なのです。五日市街道沿いの玉川上水のほとり、大きな楠木があり、中世ヨーロッパのお城のような作りになっています。これが安っぽい作りだといかがわしい感じがしますが、木をふんだんに使い、とても雰囲気がある作りになっています。

いつかは入ってみたいと思っていたのですが、先日、車屋さんの帰り、意を決して「くすの樹」に入ってみたのです。中に入ってみると、空間が広い!! 天井が高く、ゆったりくつろげる空間、雰囲気がそこにはありました。好きな席に座ると、綺麗なウェイトレスのお嬢さんが水を持ってすぅーっとやってきます。また、この品のあること。若いころなら恋に落ちてしまいそうなお嬢様の雰囲気。いいなー。

「いらっしゃいませ~、ご注文は何になさいますかー」などと厚化粧した大学生か高校生の下品な接客しかない「Mック」などのファストフード(の割には遅くて待たせる)の店とは大違い。コーヒーもうまい。コーヒーだけでなく、紅茶などの飲み物すべて、そしてうまそうなお食事類。値段はものからすれば安い。一言でこの店のことを表現すると「毎日行きたい喫茶店」になるでしょう。

「Dトール」や「SBクス」など

しかし最近の喫茶店といえば「Dトール」系の店や、「SBクス」のようにブランドになった店。行ってすぐ飲めて、しかも安い。普通の喫茶店では500円はするコーヒーが200円台で飲める。サラリーマンにはいいですね。並んで注文、自分でコーヒー持って席を探す。そして席の前は壁。壁を話し相手にコーヒーを飲む。機能的なお話ですが、何とも殺伐した雰囲気です。

昼の休憩もなかなかとれない人も多いでしょうから、短時間でコーヒーを安く飲んで気分転換もいいでしょう。ただ本当に気分転換になりますかねー? しかし、現実は、そんなチェーン店に押されて、本物の「喫茶店」はどんどん減っているのです。

福島の友

先日福島に行った際に世話になった友人に、福島駅近くの喫茶店に連れて行ってもらいました。彼も、最近の機能性ばかり優先の喫茶店は嫌いな人種なんでしょう。その店のうまいコーヒーと雰囲気をしっかり味わい、帰京しました。

こういう友人が自分を豊かにしてくれ、生きる勇気を与えてくれるのです。感謝!! ちなみに彼は「福島らすちじん協会」なるものを結成し、自然を生きている人間です。ぜひホームページを覗いてみてください。

しかし、毎日仕事で追われていたら、くつろげる喫茶店などなかなか利用できません。大事なことは使い分けです。車だって、機能を楽しむ車、くつろぎの空間を楽しむ車、使い分けできれば一番いいですが、それにはお金の余裕がありませんね。

でもしかししかし、使い分けと言っても最近は喫茶店は機能的な安い店ばかり増えていると思うのですが…。私たちのくつろぎの場所がどんどん失われているのは事実です。

鉄道よ、おまえもかー

たまの休みに旅行なんて素敵です。最近は車が多いですが、車だと酒は飲めない、渋滞は激しい、恐るべしサンデー・ドライバーたちの周りを考えない恐怖の運転など、車はいろいろ大変です。それに対して鉄道は、のんびりですね~。田舎の山の中をのんびりローカル線に乗って、酒飲みながら、駅弁食べながら乗るのは楽しいものです。

しかし、ここにも機能性の波が!! なんと、特急も走らないようなローカル線、各駅停車しかない山の中のローカル線なのに、中央線と同じようなロングシートの車両、つまり横に7人くらいが座るいつもの車両が走っているんです。

中央線の中で酒飲めますか? 駅弁食べれますか? 景色を楽しめますか? もともとロングシート車両は通勤客のための車両です。早い話、乗客を詰め込めるだけ詰め込むことを目的に作ったものです。そこにあるのは機能性だけ。そんな車両がローカル線に必要ですか?

幻の紀ノ川

今年2月に和歌山に行った際、和歌山から紀ノ川沿いを走り景色が美しいといわれてる和歌山線というローカル線に乗り、2時間近くかけて奈良に出て、山の中を通って名古屋に出ようと思ったのです。が、しかし!! 調べてみるとすべての車両がロングシート…。奈良まで2時間ロングシート。その後2時間山の中をまたしてもロングシート…。

4時間も7対7で向かい合って酒飲みますか? 駅弁食べますか? 結局、紀ノ川の噂に聞いていた美しい風景、そして峠の山越えは断念。仕方なく新大阪をまわって新幹線です。

結局ゆっくりできるのは新幹線か特急列車の車両だけ。JRにとってローカル線を楽しむ人など必要ないのです。この後、さらに機能性ばかり追求し、くつろげる鉄道はなくなっていくのでしょう。JR九州はくつろげる鉄道を目指しているようですが…。山奥の秘境を、弁当つまみながら、酒を飲み、前の座席に足を投げ出して居眠りしながらの旅なんて、夢のまた夢になってしまったんですね…。悲しい世の中になったものです。

機能性や効率性に足りないもの

「ヒロシマ」「ナガサキ」に次ぐいまや日本中、世界中を騒がせている「フクシマ」の原子力発電所問題。この問題が、機能性ばかり追求していった現代社会に対する神の警告と感じるのは私だけなのでしょうか?

機能性や効率性は大切です。しかし、そこに心がなければいけません。心が入っていなければ、せっかくいいものを作っても、完成とは言えないのです。

勉強も同じです。勉強する目的をもう一度しっかり考えてください。生徒たちも将来は何かの仕事に就くでしょう。どんな仕事でも人様のためになることをやっているのです。

お客さんに喜んでもらいたい。おいしいものを差し上げたい。いい商品を皆様のお手元に。などなど、企業のキャッチフレーズのようですが、自分のためにだけやってる仕事などほとんどないのです。人のために働いているのです。そして心がなければ人を喜ばせることなんてできません。さらに自分に実力がなければ、人のためになんて働くことは不可能です。

だからこそBRAINの生徒にはしっかりとした実力、他人を幸せにできるほどの実力を持ってもらいたい。心をこめて目標に向かって進んでいきましょう。