和歌山旅行でわかったこと

11.2.28 BTI.No.120より

大学センター試験、中学入試、高校入試が終わり、残すところ国立後期をはじめとする大学入試だけになってきた今日この頃、皆さんいかがお過ごしのことでしょう。受験生諸君には最後の最後まで力を振り絞って、諦めることなく頑張ってもらいたいと思っています。

(今年の入試結果は こちら )

東京駅にて

さて、この前の夏に、河口湖夏期合宿に驚くことに和歌山県から参加した高3生Sさんがいました。そのSの大学受験激励に、2月10日・11日と和歌山に行ってまいりました。

朝6時半に三鷹を出ると、東京駅は近いものでなんと7時ごろには着いてしまうんです。予定は8時10分発の「のぞみ15号」です。東京駅で駅弁を買い、ホームに上がってもあと1時間。新幹線ホームは長さが400mはあるのでホーム3面をはじからはじまですべて往復しても2400mですから時速4kmで歩いてもまだまだ時間が余るのです。

歩いているといろんなものを発見するわけで、18・19番線の品川寄りのホーム先端に、なんと記念碑があるのです。知ってました? 新幹線計画を推進した当時の十河国鉄総裁のレリーフがレンガ造りの記念碑に彫られていたのです。プチ感動です。

紀伊半島一回り

やっと「のぞみ」は出発、名古屋に9時51分着。たった1時間40分。相変わらずの暴力的な速さ。今回は名古屋から特急を乗り継いで紀伊半島の太平洋側を一回り。一回りと言っても特急で約8時間かかります。

まずは名古屋発9時58分、新宮着13時25分の「ワイドビュー南紀3号」。この特急は車内販売もないと事前調査の結果わかっていたことから、なんとしても名古屋駅で食料を調達しなければ、あと3時間半は飲まず食わずになってしまう。ところが名古屋では乗り換え時間はたった7分。もちろん名物の「きしめん」など食ってる暇はない。駅弁を買う時間もない。そこで考えたのは東京駅で買った駅弁を食べずに我慢すればいいということでした。まあ、誰でも考えるか…

ウソばっか

さて、「南紀」に乗るとすぐ車内放送。お決まりの停車駅・停車時間の案内の後、軽やかなねーちゃんのアナウンスが。「ワゴン販売のお知らせです。伊勢名物~や南紀名物の~弁当を皆様のお席まで販売に伺います~」。えー、話し違うじゃん…。車内販売なかったはず。でも、ねーちゃん弁当持ってきたし、ちょっと可愛かったから買ってしまう私。だから太るんですが、東京駅で買った駅弁は朝飯で、車内販売の弁当は昼飯、なんて勝手に納得してしまうから平気で太るんです。

居酒屋デビュー

新宮で1時間の待ち合わせで「スーパーくろしお26号」です。雄大な太平洋を眺めながらの3時間。和歌山着は17時45分。S本人には私が行くことを内緒にしており、S母とサプライズの演出。夕飯を食べにS母子が車で出かけるが、道がわからなくなり、バス停に立っている私に道を尋ねる。「近いですから一緒に乗っていきましょう」などと言って車に乗り込み、Sはびっくり、という演出。大当たりで本当にSはサプライズで、口あんぐり。「何でこんなとこいてるんですか(波線は方言)」と絶叫するS。

そしてお食事はなんと居酒屋へ。車で居酒屋、娘未成年。今度はこっちが口あんぐり。華々しくSは居酒屋デビューを果たし、酒をぐいぐい飲んでるわけでしてはい…。ちなみに母は飲酒無しでした。よかった。

雪の和歌山

翌朝、和歌山は30年ぶりくらいの雪。遭難しそうなくらいの雪だったので、タクシーで駅へ。丁度、特急「くろしお」が停車中。ラッキーと思っていると、線路脇の竹林に雪が積もり、その竹が架線に倒れ電気系統がいかれて不通…。停車中の「くろしお」は1時間前の「くろしお」でした。

まあそんなハプニングで南海バス、南海電車に振替輸送。なんとか1時間半かけて新大阪へ。予定は大幅に狂い新幹線に乗り名古屋へ。そのまま東京に行けばいいのに、わざわざ名古屋で降りて特急「ワイドビューしなの15号」長野行きに乗車。雪の信州に向かう。綺麗な雪景色。白一色、一面の銀世界。木曽川の渓谷。名勝「寝覚ノ床」の上を走る特急列車。この美しさには感動しました。

こけまくり

さて、途中塩尻で乗り換えて特急「あずさ26号」に乗り換え。特急「しなの」の先頭車に乗っていたら、乗り換えの階段は一番後ろ…。ホームには屋根があるにもかかわらず、大雪が横から吹き込みホームは一面雪。乗り換え時間はたったの3分。雪の中、走った走った。滑った滑った(この時期の禁句用語)、こけたこけた(禁句続く)、こけまくって「あずさ」のホームに行ったはいいけど「雪のため遅れてます」とアナウンス。最初から言え! 尻を散々濡らして「あずさ」に乗車。そして、八王子で降り、特快に乗って三鷹に到着。

気づいたこと

実は、この旅は時間がかなりかかるので、SONYの「ウォークマン」(i-Podは外国製だから信用していない)を買い込み、音楽聴きながら時間をつぶそうと思ったわけですが、これがいけなかった。

ウォークマンは安いにもかかわらず、えらく音がいいのです。初日に美しい雄大な太平洋を眺めながら、ベートーヴェンの交響曲を1番から9番まで全曲聴いたのですが、あまりの音のよさ、演奏自体の素晴らしさに感動、景色の美しさにも感動。つまり感動が二倍になったのかと思うとそういうわけではないのです。感動が相殺されてしまった!!!

二兎追うものは一兎も得ず

汽車旅というものは「がたんがたん」という列車の音、振動に身を任せて、のんびり景色を見ているのが醍醐味だと言うことを再認識しました。事実、2日目は音楽を一切聴かなかったので、一面の銀世界、渓谷の景色が目に焼きついてます。それに対して、初日の雄大な太平洋の風景はぼーっと霞んで記憶の底に沈んでしまっているようです。

何でもそうじゃないですか。音楽聴きながら勉強。無理です。勉強は頭に入りません。友達と一緒の勉強会。勉強になりません。やっぱり一つのことに集中することが勉強においても、あらゆることに対しても必要なことなのです。

今年の受験で再認識しました。気分転換だとか、心に潤いが必要、だなんて言ってる生徒、AO受けようか一般受験だけにしようかと勉強もせずに悩んでばかりいる生徒。他人がどうだこうだばかり気にする生徒。模試の結果ばかり気にしてどうしようか悩んでいる生徒。彼氏だ彼女だ言ってる生徒。やっぱりなかなか合格しないんです。

わき目も振らず勉強する。心を勉強だけに集中し、何があってもぶれないで目標に向かって突き進んで行く生徒。こういう意志の強い生徒しか目標校には合格しない。それが現実です。

今月は新たなスタートの月です。目標に向かって一心不乱に一直線に進んでいきましょう。