時の記念日

99.6.10 BTI No.13より

つい1週間ほど前までは、若葉の緑もすがすがしく、風薫る日々でしたが、時は知らぬ間に梅雨のうっとうしい空を運んできたようです。このまま夏を迎え、秋が訪れ、そして受験生にとって最大の難関の冬を迎えていくのでしょうか。

時間というものは厄介なもので、自分で制御しないかぎり、ただ、漫然と流れていきます。この流れに乗ってしまうと受験も何もあったものではありません。

時の記念日

6月10日は「時の記念日」です。詳しくは知りませんが、なんでも、ときの天皇、天智天皇(645年、大化の改新の、あの中大兄皇子のことです。常識なのでよろしく)が日本で初めて時計を作った(使った?)日だそうです。ということは、それまで、時計はなかったわけです。

今でも大体、太陽の位置だとか、ニワトリの鳴く時間やら、腹の減り具合などで大まかな時間は分かりますが、まあ、特に不便はなかったんでしょうね。私は歴史家でも何でもないので、そこら辺の事実関係は一切知りません。思うに、時間の正確さなどは考えなくても、何とかなる時代だったのでしょう。

では、どうして、天智天皇は時計を作ったのでしょう。彼は、多分忙しい人だったと思われます。

天智天皇

蘇我氏を滅ぼし、公地公民の実施、全国の区分け、日本で初めて戸籍を作り人々に田を割り当てる班田収授の法の実施、人々への税の負担の割り当て、さらに、朝鮮での白村江の戦いに出兵し、結局は負けるんですが、その後、都の大津遷都等々…。数え上げればきりがないほどの、いくつもの改革(改悪もあったかもしれません)をやりました。

彼がいくつで死んだか私は知りませんが、忙しい人であったことは間違いないようです。1分1秒でも惜しかったのではないでしょうか。天智天皇は、自分から時間を制御することが、時間を活用する1番の方法であることに気付いた日本で初めての人だったのかもしれません。

そういうわけで時計を作ったんでしょう。こんなふうに考えると歴史も面白いものです。

時間通りって?

さあ、翻って現代に生活している我々はどうでしょう。ほとんどの人が、時計は必要ないのが現実ではないでしょうか。逆に時計があるから、その時計の示す時間通りに、ただ身体を動かしていけばいいと思っているのではないでしょうか。

その例として代表的なのは、BRAIN にはいないはずですが、授業中に「今、何時?」と質問する生徒です。

BRAIN の授業時間は、2時間20分が基本です。この2時間20分を、ただ時間の流れるのを待つだけの生徒と、この時間のすべての事項を、すべて覚えてやろうと思う生徒とは差がつくと思いませんか。

自宅にいてもそうです。トイレにはいってただ、しゃがんでるだけの生徒と、家族からは汚いと罵られても、 かたくなに新聞をもってトイレに入るお父さん(私もその口ですが)とではどちらのほうが時間に対する認識をもっているでしょうか。

トイレに入るときは単語帳持って入れをBRAIN の原則とします。などと言いたいほど、昨今の生徒たちは単語力がありません。1個の単語を覚えるのにどれだけの労力がかかりますか。1円玉を路上から拾うほうが労力がかかるのではないでしょうか(この意味がわからない方へ。さくらももこの「たいのおかしら」という随筆? p.138参照。とても面白いです)。

時間は有効に使いましょう

なぜか、だんだん愚痴めいてきましたのでここらでやめますが、このままでいたら、ただの時間の浪費をしてしまう人が、たくさんいると思われます(私達大人も含めて)。

さあ、このじめじめして、気持ち悪くて、外にいってもすっきり、はっきりしない今がチャンスです。単語覚えよう。漢字覚えよう。計算練習しよう。本読もう。勉強しよう。

そんなに無理は言いません。残念ながら受験生には無理言いますが。BRAIN で与えられたことだけをやりましょう。ただ、やるだけではなく、「覚えよう」、「理解しよう」という気持ちをもって、 積極的に自分からやる事が大事だということを是非生徒たちに伝えていきたいと思います。